【番外編 『のんびりハゼ釣り』】

date

2008/11/01(sat)〜03(mon) 中潮

point
葛西(左近川親水公園)
report

 週末は愛犬を連れて左近川のほとりを散歩するのが習慣になっている。天気がいいと並ぶ竿の数も増え、足元のバケツを覗きながら歩くのも、なかなか楽しい。今の時期は落ちハゼが狙い目だ。で、釣り人が他人の釣果だけ見て満足できる訳もなく、とうとう自分でも竿を出すことにした。

 秋のハゼは深場にいる(らしい)せいか、川の中心辺りにちょい投げして探っている人も多い。だがオラが好きなのは、のべ竿に玉ウキ仕掛けで縁を拾う釣り方だ。できることなら江戸前情緒を満喫すべく、和竿なんかでやってみたいものだが、まあ贅沢は言うまい。道具に費用をかけずに遊ぶのも、ハゼ釣りの楽しみだと思う。うむ、大人の釣りですな。

 連休初日、近所の上州屋で青イソメを買って、慣れ親しんだ公園の歩道から竿を伸ばす。最初の釣り座は新左近橋をくぐった荒川側である。左近川には、荒川に近いほうから、つばさ橋、新左近橋、そして中左近橋と3本の橋が架かっている。その内、新左近橋の辺りは遊歩道が少し広くなっていて、子供向けのローラーブレード教室だとか、リトルリーグの引率者の打ち上げなんかをよくやっている。足元で愛犬を放しておくにも都合がいいので選んだのだが、残念なことにハゼ的にはあまり按配が好くないようだ。うろうろしながら探ってみるもののウキが沈むことも少ないので、大きく場所を変えてみることにした。

 次にあたってみたのは中左近橋の橋下である。ここは、数年前にハゼ釣りに凝った時はそこそこ釣れた場所なのだが、状況は変わっていないだろうか不安も残る。だが心配をよそに、竿を出したらすぐに魚信が来た。この玉ウキがぽこんと沈む瞬間が何とも言えず楽しいんだなぁ。ああ、おらったらルアーに戻れるかなぁ。などと気の抜けたことを考えている間に、いつの間にかハゼが釣れていた。通は魚信でぴしっと合わせて飲み込ませないように釣るのだろうが、俄かハゼマンとしてはそうそうかっこ好くいかない。それでも久々の釣果にすっかり気をよくして、片やほっておかれた愛犬はすっかり気分を害していたので、初日はこれにて納竿とした。

 で余談と言うか、自分で名づけておいてなんだが、ハゼマンってセンス悪いのぉ。なぜ釣り人は「○○マン」って付けたがるのだろう。釣りの七不思議である。

 さて初日こそ1尾を釣ったところで満足したが、こうなると釣り人魂に火がつくのは、火を見るよりも明らかだ。釣り場は近いし、餌の青イソメはまだ山盛りでニョロニョロしているし、連休の二日目、三日目も愛犬には気の毒だったがハゼ釣りにいそしんだ。特に三日目は釣ったハゼを持ち帰り、ネットで調べながら自分で捌いてみたりした。から揚げにしたのだが、片栗粉を少し付けすぎたかな。それでも、すっかり江戸前の味を堪能したのだった。

result

11/1 1尾
11/2 3尾
11/3 8尾

photo
江戸前のハゼてんとんしゃんっと。江戸前情緒ってとこから連想できたのが、こんな言葉だけでさ...

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