地元も車窓から

date

2008/11/08(sat) 若潮

point
葛西(中川合流地点)
report

 「チャラッチャッチャッチャ、チャ〜チャラ〜♪チャ〜ラ〜、チャラチャラ〜♪」

 チューすっ。このネタは以上。

 おらは普段、通勤には東西線を使っている。朝の混み具合は相当なものでドアに押し付けられるようにして乗っていると、窓の外には荒川ののどかな流れが広がっていて、ここで降りられたらなぁなどと厭世的な想いに駆られるのだ。

 さて、そんな毎日を送っていて、ふと気づくことがあった。東西線の少し下流で荒川の本流と中川放水路が合流しているのだが、ここって河口よりも流れが複雑になっているのではなかろうか?それに中川放水路は本流よりも狭いのだから、流心までルアーが届くのではないだろうか?ってことは、もしかして...釣れちゃう?おお、大発見!ってゆうか、これまでどんだけ考え無しに釣りをしていたのかとも言えるのだが、それは思っても口に出してはダメ。

 ともあれ思い立ったら吉日である。さっそく、車窓から見えたポイントに釣行してみた。自宅からの距離も河口より近く、釣り道具に加えて体重4kgの愛犬を抱えた自転車釣行にはありがたい。さらに今回は自転車の移動には便利なニューアイテムがあるのさ。じゃーん、jacksonのシーバス用パックロッドですっ。実は何年も前に買ったまま、使わずじまいで部屋の隅にひっそり佇んでいたのだ。釣り場に犬を連れて行くことがなければ、多少かさばっても2ピースのほうが安心だったからなのだが、思えばもったいない話だった。ここにも考え無しの釣りライフが垣間見えるとかって、言っちゃダメダメ。

 日が短くなったなぁと感じる午後3時、柔らかな日差しが河原の立ち枯れの葦を照らす。中川放水路と荒川を分ける中州の先端では、テトラの上でロッドを振る釣り人の姿も見える。そんな風景を眺めながら合流ポイントに立ってみると、ほんの1kmほどしか離れていないのに河口とは随分と様子が異なることがわかった。まず、足元の護岸の際まで水深がある。それから、高速やら東西線やらの橋脚が近くてミノーでも簡単に届く。放水路の流心だって狙えるし。なんだかいけそうな気がするぅ♪あると(いいなと)思いますっ。

 足元で根掛りする心配もないので、少し重めのスプーンやらバイブレーションなんかを遠投する。すると、なにやら見慣れぬ棒状のものがルアーと一緒に飛んでいくではないか。あれ?ひっかけたゴミでも飛ばしたかな?と思ったら、パックロッドの先端がなくなっていた。冷や汗をかきながら、慎重にルアーを巻上げて先端を回収。これが根掛りしやすい場所で、途中でラインが切れていたら...ロッドチップはこの後も何度か宙を舞った。継ぎの部分は改良して欲しいなぁ。

 首都高C2線の付近から東西線の橋桁までの間を、ルアーを投げたりテクトロをしたりして探ってみるが、生命反応が感じられない。ただ陽が傾くに従って、釣り人は数は増えてきた。潮も動くし、これからが時合かとも思ったのだが、雨上がりの河原を走り回った愛犬がすっかり濡れそぼって震えていた。しかたない、今日はこの辺にしておいてやるか。

 「明日は、荒川爆釣ポイントからお送りします。」

 ああ、お送りしてみたいーっ。

result

No-Fish

photo
なし 

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