【すべった話】

date

2008/12/13(sat) 大潮

point
葛西(中川合流地点)
report

 先日、2年ぶりで陸っぱりシーバスにお目に掛かる機会を得た。となれば、これまでのオラならすっかりいい気になっちまうところだ。だが、よくよく考えてみるに、そんな態度が釣れるまでの周期を年単位にしているのではなかろうか。ってなことで、今回はちょっぴり殊勝になってみた。

 初心に帰ろう。買うだけ買って適当に釣行記事だけ拾い読みしている雑誌の、「晩秋から冬のシーバスの釣り方」みたいな記事に目を通す。釣りビジョンのソルト系番組で、いつもは軽く聞き流す釣れるコツみたいなものにも耳を傾けてみた。で、得た結論が「下げ始めを狙おう」である。え?今まで潮回りとか考えてなかったの?・・・・・えへへ。

 潮汐表を調べてみると、大潮のこの日、満潮(晴海)は5時51分と16時30分だ。よーし早起きするぞー。と夢の中で意気込んで、出かけたのは陽もとっぷりと沈んだ17時半である。え?もう下げ始めちゃってるじゃん?まさか、朝の5時51分と間違えたりしてないよねぇ?・・・・・えへへ。ちなみに、このおとぼけに気づいたのは、釣行録を書こうと潮回りを調べ直してのことだったりして。・・・・・え、えへへへへ・・・・・

 夜の寒さに負けないように、上着を重ねに重ね、綿入りのズボンなんかも履いてみた。このズボンは正解だった、ある意味。そして、もう一つ。おニューのデジカメ、IXY DIGITAL 920ISだっ。実はこれまで初代のIXYを後生大事に使っていたのだが、さすがに起動も遅いし画質も携帯以下になり寂しいお話になってきたのだ。ただウォータープルーフの専用ケースがあったので釣りには重宝していたのだが、最近バッテリーがだめになってしまったので、遂に買い換える踏ん切りをつけたのだ。ちなみに、バッテリーの問題はサードパーティの充電器と電池を買ってみたら見事に解決した。

 現地に着くと満潮(と思い込んでいたのさ、その時は)の護岸は、ひたひたと川の水に洗われている。こいつは誤算だった。いつもの調子でスニーカーを履いて来てしまったので、潮をかぶっていない爪先下がりのスロープからキャストする羽目になった。釣りにくいことになったが、期待できる状況もあった。先週と違って、今日は他にも釣り人がいる。ボラも跳ねている。竿を出したら、あっという間にいなくなったが。それでも「下げ始めを狙おう」が当たっている気がして、せっせとキャストを繰り返した。

 1時間もしない内に潮は引き、水際にも立てるようになった。だが、魚信はない。いつの間にやら先行者も去り高速の橋脚を狙える場所が空いたので、移動して気分を変えてみることにした。いったん護岸の一段高い乾いたところに上がり橋脚のそばまで歩くと、そこからスロープを下って川岸に降りようとしたら...うわっ。ずるーんっ。スロープの一番下の濡れた部分に藻が付いていたらしい。両足が一度に前に出ていってしまって、文字通りの尻餅をついてしまった。幸いお尻以外は打つこともなく、その上綿入れのズボンを履いていたので冷たい思いだけで済んだのさ。

 これで心が折れたわけでもないが、結局その後も魚信なく竿をたたむことになった。うーん...「下げ始めを狙おう」がハズレだったの、もう魚がいないのか。悔し紛れに撮った夜景にも、その答えは写っていない。

result

No-Fish

photo
なし 

<<<RETURN

inserted by FC2 system