鰯の頭も信心不足

date

2007/02/03(sat) 大潮

point
有明(西ふ頭公園〜水の広場公園)
report

 暖冬とは言え如月ともなると、ハニーフラッシュ、いや、釣れる魚もめっきり減ってくる。ところが釣り人の心はこんな冬の最中にも、ストーブの火より熱く疼いちゃうの。でも、こんな持てあまし気味の心を、そっと癒してくれる魚がいるのだ。メバルである。今回はこの春告魚を、kosukosuと釣りに行くかってことになったのだ。

 「春コクっちゃう?」

 同じく釣りの虫が騒ぐというkosukosuを、ナウなヤングに迎合して若者言葉を混ぜながら誘ってみた。でもこうゆうのって、大厄を迎えたおじさんが使うと、どこかしらいやらしさが滲んじゃうんだよね。もう「春」の辺りから、違う方向に行っちゃってそうでさ。そういえば僕らが若い頃は、「コク」と言うとナニすることだったしな。「メバルを釣らめば」ぐらいがお似合いなんだよなぁ。

 さて今回はkosukosuと二人で釣行するわけだが、残念ながら、最近この組み合わせで良い思いをしたことがないのである。一人の時だってだめじゃん、とかそうゆう話は別にして、これはマイナス要素である。

 だがプラス要素もあるのだ。実は今年の正月、例年のごとく深川不動堂に初詣に行ったのだが、そこの手水のそばに龍神が祀られていることに気がついた。ここも拝んでおくかと妻に言うと、「あんた、これ見て拝む気になったんじゃないの?」と笑っている。見ると脇に立っている龍神の縁起書に「魚産が豊かに恵まれん云々」と書いてあるではないか!もう一生懸命拝んじゃいましたよ。これで、今年の釣果は安泰だ...ええ、神頼みですよ。そうですよ。何とでも言ってください。

 と言うわけでプラマイ零の条件の中、お迎えのkosukosuと年明けににシーバスをばらした有明西ふ頭公園へ。陽の翳り始めた中、現地に着くと、見事に波がざわついている。午前中は風もなく、穏やかなメバル日和だったのに。kosukosuの奴め、早速やってくれちゃったよ。などと謂れもない罪をかぶせておいて、あちらこちらとメバトロリグを投げてみるのだが、どうにも反応がない。前回の釣行の時には盛んに跳ねていたボラの姿もない。水の広場公園まで足を延ばすが、ここでも気配がないのである。

 結局、ボウズ。ああ、龍神様がkosukosuに負けてしまった。節分だけに、奴と釣りに行く前に、柊に鰯でも飾っておけばよかったよ。

result

No-Fish

photo
なし

<<<RETURN

inserted by FC2 system