2002/01/01(tue)　中潮

　新春である。 気持ちも新たかである。しかも午年、トシオトコである。もうボウズ続きだった昨年のことが、遠い昔のことのように思える。

　2002年の正月は、故郷の浜松で過ごすことにした。さりとて何するわけでもなく、うつらうつらと惰眠をむさぼっていた。すると、「せっかく浜松に来たのだからどこかに連れて行け」と妻が言う。そうか、どこかにね。浜名湖なんかどお？半ば詐欺まがいの手口で行き先を決める。

　浜名湖は、浜松の西に広がる海水湖である。鰻の養殖で有名だが、そこかしこにポイントの点在する豊かな釣り場でもある。今回はその中でも、数年前のやはり元日にメバルを釣り上げ、別の年にはカサゴを引き抜いた舞阪漁港で竿を出すことにした。ちなみに浜名湖のほとりに観山寺温泉という観光地があり、ここにあるローカルな遊園地「パルパル」の年越しイベントのゲストは、つぶやきシローだったらしい。ほんと、どうでもよいことだが。

　ポイントに着き、まだ竿を準備している間は日差しも残っていたのだが、どうせ釣っているうちに暗くなり冷え込んでくることだろう。そう思って妻にグローブをしてはどうかと勧めたのだが、どうした訳かいらないとにべもない。しかし、ものの30分もしないで、「手が冷たいから止める」と言い出す始末。一回きっちりと締めないといけない。そう心の中でつぶやく。しろー。

　ところで、初釣りというと、よく「一年の釣果を占う」などとおかしなことをの言う人がいるが、まったくもってナンセンスな話である。何を根拠にそのようなことをのたまうのか？科学的な裏づけはあるのか？初釣りで釣れなかったら、一年釣れないとでも言うのか？どうなの？ええっ！え、え、えぐ、えぐ（嗚咽の意）。

　そんな訳で、今回の釣行はなかったこととする。頼むよ。