【釣りバカ長日誌】

date

2001/10/13(sat) 中潮

point
葛西(左近川水門)
report

 なんてったって遠くのメッキより近くのシーバスだろう。しかも「kosukosu、葛西に現る」(【訪問帖】を参照)とあっては捨ててはおけない。まあ、行くと言っておいて現れないのがkosukosuなのだが。ともあれ、このシーバストップシーズンを逃す手はなく、およそ1ヶ月振りの荒川に出向くことにしたのだった。

 しかし10月にもなると、さすがに短パン+ウォーターシューズというわけにもいかない。そこで登場したのが、こちら、「チェストハイウェーダー」。実は葛西で釣りをはじめた頃、頻繁に引き波が押し寄せる水際に立つには、長靴では役不足だと思って購入したものである。元々ネオプレーンタイプは持っていたのだが、自転車をこぐのはやっかいなので、ナイロンのものを新たに買い足したのだ。

 そう、ウェーダーをはいて自転車に乗るのである。自宅のマンションから。実は奥さんからは「みっともないので、やらないように」と言われている。でも今日は、家を出るのが朝早かったから、奥さん、寝てたんだもん。やっちゃいました。

 まだ明けきらぬ左近川水門に着くと、すっかり潮は引ききっていて、ウェーダーの出番はなさそうだった。でも防寒具としては役に立っているから。たいして寒くもないのに、自分を偽って、そう言い聞かせた。

 kosukosuは来ているとしても、もっと下流のほうだろうから、後で覗きに行くことにして、まずは1投。あれ?何か引っかかる。でも魚じゃない。巻き上げてみると小さなビニール。以後、それを繰り返す。どうやら先日の大雨のせいで、ごみが流れてきているようだ。明るくなってから判ったのだが、水もすっかり濁っていた。それでも諦めずに投げていると、5:40にかすかなあたりが。

 今日はいけるかも。そう思っていた目の前で、魚がもじった。水面を払うように揺らいだ鰭は、赤いような茶色のような。鯉?ニゴイ?じゃあ、もしかして、この前のも?そういえば、隣で釣ってた二人組みも、釣れた魚をランディングせずにリリースしていたような。あれって、魚のダメージを減らそうとしてたんじゃなかったの?

 いささかやる気を失い、辺りを見回すと延々と続く捨石が目に入った。捨石は夜の間は水面下、だとしたらロストしたルアーが根掛かったままでは。へへ、だんな、いただきやすぜ。

 そんな邪まな思いには天罰が下る。ぬかるんだ護岸で滑ってしりもちをついてしまった。でも、大丈夫。今日はウェーダーはいてるから。よかった、ほんとに。

 ロストしたルアーなどなかった。kosukosuも来ていなかった。もちろん魚も釣れなかったのだ。

result

No-Fish

photo
なし

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