2002/08/31(sat)　小潮

　明日から9月、長かった夏休みも終わりを告げようとしている。街には、残された宿題を前にした少年少女たちの悲嘆と焦燥が、焼けたアスファルトの上で揺らめいている。しかし、とっくに休暇が終わり、残暑にあえいでいるおじさんにとっては、涼しい秋の到来である。

　秋。そう、シーバスの季節である。いや、今度こそホントにホントだってば。とにかく良い季節を迎えたので、2002年の葛西オープンを翌週9月7日に開催することにした。第1回の去年は、gakuが初の、そしてｃａｆｅレコードの陸っぱりシーバスを釣り上げ、takeもあと一歩のところで魚を逃がすという、思いもよらぬ劇的な展開となった。今年はおそらく、主催者が爆釣をして、「やっぱり葛西店マスターだ」と皆に見直されると予想されている。「夢想されている」だっけ？「空想」だったかもしれない。

　ところで、葛西オープンとなれば宴会がツキモノである。陰陽師に落としてもらうか？いや、落としてはいけない、皆の衆に拙宅まで来ていただくのである。しかし、今の我が家は、マックスが、あっちへ行ってはオシッコを漏らし、こっちに来てはウンチのついたままのお尻で座ったりしている。これが、cafe+αの面々だけなら黙っていれば済んでしまうのだが、kosukosuのところの幼いサナッチョが来るとなると、そうはいかない。やむなく、お掃除をすることにした。

　話は、ますますあらぬ方に飛んでいく。うちの奥さんは、TVショッピングや店頭実演、特にお掃除モノに弱い。これまでにも、イオンクリーナやら柄付きのスポンジ(名称不明)やらに飛びつき、納戸の肥やしとなっている。そして、最近の関心事は、蒸気であらゆるものがきれいになる（らしい）スチームクリーナだった。そこに来て、今回の宴会話である。さらに一昨日の折込チラシには、安売りの情報まで出ている始末。こうなると、もう誰も止められない。14,800円を手に、チラシを出した葛西のイトーヨーカドーに向かうこととなった。

　ここで、ようやく話は釣りに戻る。件のイトーヨーカドーから旧江戸川の河口へは、南にまっすぐ、車でちょいちょいである。せっかくだから、ちょっとだけ。

　ちょっとだけよ。で、だめでした。台風の影響か、荒い波と強い風の中、ナイトレイドは橋脚で砕け、ボーマーロングＡは根に吸い込まれた。

　ま、来週になれば爆釣と予想されているし。夏のシーバスは、あきらめといてやるか。

No-Fish