【川筋と水路の間で】

date

2002/09/29(sun) 小潮

point
葛西(荒川河口)
report

 またもや、日曜の昼下がりである。条件反射のように、釣りの準備をする。そして、お散歩の準備も。そう、妻が先に外出をしたので、マックスの相手をしないといけないのだ。まずはウェーダー。先週はウォーターシューズでこなしたが、さすがに9月も末になって半ズボンってのもね。それから、竿を担ぎ、ルアーの入ったウエストポーチを腰に巻く。さらに、胸に下げる犬用バッグにマックスを放り込み、折りたたみ自転車を小脇に下げて、いざ出発。ところで、この人はいったい何をしたいのでしょう?

 マックスと一緒に秋風に吹かれながら、荒川の土手を自転車で走る。川岸には、さすがに好シーズンだけあって、釣り人の姿が目立つ。芸がないとは思いながらも、今日も河口で竿を振ることにする。

 まず、マックスが濡れないように、一段高い乾いた土手に、大き目の石を使ってリードを留める。そして、波の打ち寄せる捨石に降り立つ。第1投。と、早くもきたっ。マックスが。あっという間に石を押しのけ、藻でぬめる川淵をリードを引きずりながら、走り回る。当然、すべる。こけっ、こけっ、それでもマックスは走る。ほっておいたら川に落ちそうなので、今度はリードの端を川岸の雑草に結びつける。

 やれやれ、落ち着いて釣りもできないよ。こりゃ今日ボーズだったら、マックスのせいだな。と、うまい言い訳を思いついてほくそえんでいると、水路側で釣りをしていた人が通りがかった。タモをさげ、サングラスをかけた強面のその人は、土手でふざけているマックスを見て、「かわいいですね」と声をかけてきた。そして、「向こうに30尾くらいの群れが入ってきて、4本上げた」と言うではないか。時計の針は16:00、時合は逃がしていなかった。場所が違った。痛恨。でも、その人はこうも言うのである。

  「スレてきたんでやめたんだけど、30分くらいしたらまた釣れると思う。」

 わんわん、 聞くや否やマックスよりも早く河口の角を回っていったのだった。

 しかし、ここに大きな問題が一つあった。30分「待て」って言われてもね、しつけができてなかったのだ。ポイントに着いて、いきなりキャストしちゃいました。

 場を荒らしちゃいけないよね。本日もボーズ。マックスのせいで。絶好のチャンスだったのに、残念だな、マックスのせいで。しょうがないな、マックスのせいじゃ。ほんと、マックスのせ...あいたっ、噛むな、こら。すいません、自分のせいでした。

result

No-Fish

photo
なし

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