【番外編 『DEAD OR ALIVE』】

date

2002/11/02(sat)+03(sun)+04(mon) 中潮〜大潮

point
葛西(左近川親水公園)
report

 一段ずつ階段を昇っていこうと思ったのである。

 近所の公園で餌を使って釣る安直さに、すっかりはまっている自分がいる。これはこれで楽しいのだが、このままではルアーを巻けない人になってしまう。ここは、やはりcafeのメンバーらしく、原点のルアーに立ち返ろう。だが一足飛びに、ハードになろうってのもね。

 ということで、まずソフトルアーから慣らしていこうと考えたのである。オゥ、ナイスアイデア!でもなかった。哀しいかな、これまでソフトルアーでシーバスを釣った経験がない。どのように動かせばよいのか、バスのようにステイさせていても釣れるものなのか、皆目見当がつかない。そんなわけで、土曜の夜は闇雲にアンダーショットを引きまくった。これであたりもなければ、諦めもつく。ところが一度、ピックアップをしようとした瞬間、かすかに竿がしなった。と思ったら、水面を叩く魚体の音と共がして、あっという間に軽くなってしまったのだった。これってばらしたってこと?こと?こと?こと?

 翌日曜日は、とりあえず釣れるポイントを探すために、再び餌を持ち出した。ってゆうか、前の週の餌が残っていたので、これを使おうと思っただけなんだけどさ。この日は、暇そうにしていたマックスも連れて公園に赴く。現地に着くと、まずマックスをフェンスにくくりつけ、おもむろに餌箱を開いた。あれれ?青イソメ、動かない。1週間はもつって、インターネットには出てたのに。でも、釣具屋は遠いし。マックスいるし。しかたがないので、ぐったりとした青イソメを鈎につけて、糸を垂らす。これで釣れたら、ライブベイトじゃないから、ルアーの釣果か?そんな浅ましい思いを知ってか知らずか、さすがハゼドン、悪食なだけあって、そこそこ釣れる。しかし、お目当てのセイゴは釣れない。おごれる餌師、久しからず。

 そして月曜日、前日の教訓を生かして、ルアーに立ち返り...いえ、新鮮な餌を買いに走りました。これさえあれば鬼の目にも涙、贅沢に1匹丸のまま鈎にぶら下げる。そう、餌は短めのほうが釣り易いハゼを捨てて、はなからセイゴ狙いなのだ。ところが世の常、好きな子には見向きもされないのに、どうでもいい子にはモテるのだった。それでもモテるってのは気分が良くて、ちょっといい気になっていた。すると、そんな釣師の後ろを、ひげに薄いメガネの強面の人が、携帯をかけながら通り過ぎて行った。こーえー。と余計なことに気を取られたまま竿を上げると、かかってましたセイゴ。あらま、いつの間に。しかし喜びもつかの間、後ろを振り返ると、先ほどの強面の方が。い、いつの間に。しかも、その背後には舎弟が!いえ、やさしそうな奥さんと鼻を垂らした男の子でした。「○○(子供の名前)、お魚だよ」という声につられ、釣果を自慢げに見せびらかす。陽も暮れやまぬ、16:30のことであった。

 その後、日が暮れ寒さが募ってきた。めっきりあたりもなくなってきたので、ぼちぼち帰ろうかと思っていた18:30、何の前触れもなく再びセイゴがやってきた。この日のセイゴは、ウキに出ることがなかった。気温と共に活性が下がり、バイトも浅いのだろうか?あれ、くすっ、バイトだって、餌釣りなのに。ちなみに、こいつを釣った後も、別のひげの人に話しかけられた。今年から11月4日を「ひげの日」と制定いたします。

 それにしても、一段ずつ昇るはずが、逆に降りてしまったのはどうしたことか。このまま下り続けて行き着く先は?青イソメ地獄。こーえー。いや、ほんとに怖いかも。

result

11/02 No-Fish
11/03 ハゼ 4尾
11/04 セイゴ 15cm×2尾、ハゼ 5尾

photo
SB is dead or alive. JBはジェームズ・ブラウン、SBは?

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