葛西オープン2003

date

2003/10/18(sat) 小潮

point
葛西(荒川河口)
report

 葛西オープン、今回で早3回目である。記念すべき第1回はgaku、続く第2回はsakuが勝利のシーバスを釣りあげた。ボウズ続きの男がテキトーに組んでいる日程の割には、毎年よく釣れるものだと我ながら感心する。そして、毎回出場しながら1尾も釣っていない自分にも。

 だが今年は、前回発見した秘策がある。あ、去年の釣行録に書いちゃったから秘策じゃないか。とにかく、ハンドルネームの最後が「*aku」で終わる者が勝つという、人呼んで「悪(aku)の法則」である。世の中、きれいごとだけじゃやってけないんですよって感じが、ぷんぷんと漂っている。よし、こうなったら俺もハンドルネームを変えて、悪の道に走るか。yaku。語呂が悪いというか、悪の道に走り過ぎって感じがするので、yoichのままで参戦することにした。

 ところで宴会がつきものの葛西オープン、釣りの前にまずお料理である。今年は、はなから鍋にしようとは決めていたのだが、さて何鍋にしようか、はたと悩んだ。で思い出したのが、以前仕事で通いつめた大阪は本町のちゃんこ屋「志が」の味である。鶏肉やモヤシ、キャベツ、ちくわ、白滝などを鶏がらスープで炊く、いたってシンプルなちゃんこなのだが、これが不思議と食べたくなるのである。鍋が終わったあとのラーメン玉を入れたシメも、またうまい。そこで、これを「味王」とか、「味覇」みたいな中華スープの素を使って、似た味を出せないかと考えたのである。で、本番前に試して見た。悪くはないのだが、喉元に少しくどさが残る。結局、鶏がらを買ってきて半日ことことと煮立てることにした。これはぶっつけ本番である。すまぬな参加いただいた方々、君たちは実験台だったのさ。結果は最後に塩加減をしくじって、いささか甘い鍋になってしまったのだが、そこそこいけるちゃんこになった。

 よし料理も決まった、これで心置きなく釣りができる。今回の参加者は、毎度のkosukosuと前々回の覇者gakuである。そう、3人の中でgakuだけが「悪の法則」にかなっているのである。しかも、gakuは開催案内の返事に「女子を連れて行ってもよいか」と、らしくないことを書いて皆を驚愕させておきながら、最後にふられて一人で来たのである。更に、最近になって57,000円もするワンピースロッドを踏み折ったらしい。妻子と仲良く新車に乗って登場したkosukosuとは、あまりにも明暗の差がつき過ぎている。これってもしかして、「俺って不幸」演出による「神様釣果だけは」作戦ではないか。一昨年のボートシーバスでdaikoのロッドとabuのリールのセットを海に沈め、その見返りに86cmの大物を釣り上げた男である。これは侮れない。つうか、前々回の覇者だから。侮っちゃだめだから。

 そぼ降る雨の中、2:45スタートである。ポイントは毎度の荒川河口。川岸を洗う水が澄んでいる。釣りをするには、もう少し濁っていて欲しいところである。周りに釣り人もいない。その上、ここのところゴルフ三昧で事前情報もないし、今年はちょっと厳しいかなと不安がよぎる。

 開始から1時間あまり、静かな釣りが続く。gakuが河口角を目指して釣り下れば、kosukosuと自分は湾岸道路橋下に向かって上りながら探っていく。と、いきなりブルブルっと!アタリではなく、携帯が。発信人はgaku。何がおきた?薄暮れないの中、遥かすかに眺めてもよく見えない。いや、見たくない。なんとなく想像がつくから。それからしばらく、互いに話中が続いて連絡が取れなかったが、ようやくつながった電話でgakuが一言。「釣れました。」やっぱりなぁ。

 47cmの鰭もきれいなシーバスである。けっこう手前でバイトしたらしい。ルアーはブレードの付いた変なやつ。ああ、いかん、心が荒んでいる。でも、時間帯も良いし、連続してくるかも。gaku、どこで釣れた、どこで。kosukosuと二人で、教えてもらったポイントにハイエナのように群がる。 「あうっ。」 kosukosuがばらしたらしい。よかった。ああ、心が荒みきっている。結局、これを最後に、今年の葛西オープンは幕を閉じた。3年連続釣果あり。よし、来年こそは釣りますよ、このyakuが。ふふっ。

 宴会ではnorikokoお手製の黒砂糖で味付けした角煮をはじめ、皆が持ち寄った酒肴に舌鼓を打つ。先ごろYahoo Auctionで手に入れたパチスロ機「大花火」も大活躍。長い秋の夜も、あっという間に更けていったのだった。

result

gaku シーバス 47cm
kosukosu, yoich No-Fish 

photo
2度めの勝利

悪は勝つ

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