【氷点】

date

2006/11/25(sat) 中潮

point
葛西(荒川河口)
report

 先々週はせっかくナイスな作戦を立てたのに、強風に吹き流されて釣りにならなかった。先週の土曜日は、葛西オープンの宴会のお礼にとme-me&megu家にお呼ばれされて、当然のごとく翌日曜は二日酔いで釣りに行けなかった。ちなみにme-me&meguは、地上50mの高さから左手に三番瀬、右手に境川を見下ろす豪奢な邸宅に住んでいる。これはもう妬みの対象以外の何ものでもなく、今度行くときは嫌がらせに三番瀬で立ち込んだ後で、ウェーダーを履いたままお邪魔しようと心に決めたのだった。なお別の嫌がらせとして、cafeメンバーの子供たち、sanaccho&2歳児カルテットを親抜きで送り込むという案もあったのだが、これはすでにme-meに却下されている。

 余談はさておき、今週である。四十の男が考えたには恥ずかしすぎる、幼稚なネーミングの「クランクベイトもぐもぐ作戦」および「ビッグミノーうらうら作戦」が、とうとう日の目を見る時を迎えたのである。ボートのときは下げはじめで釣れたので、今回も上げ一杯からの釣行を試みることにした。タイドグラフを調べると、満潮は8時半頃。毎度のことながら朝からそわそわと、狙いの橋脚下を目指して家を出たのだった。

 現地に着く。先行者はいない。初冬の朝日が、やんわりと川辺を暖めている。が、こと橋の下に限ると、寒い。凍りそうである。橋の影で陽が当たらず、そこに北風が吹き抜ける。竿を持つ指先がかじかんで、ちょっとお家に帰りたくなっちゃうの。と、寒さに思わずお子ちゃまモードになりながらも、我慢しいしいキャストを繰り返す。しかし、こんな時に限ってライントラブルが起こる。使い慣れないPEラインがごじゃっと固まって飛び出すのである。しかもノットを結ぶときにはするすると抜けるPEの野郎が、こんな時に限ってがっちり結束するのである。むきーっ。今度はヒステリー奥様モードにチェンジである。それでも冷たくしびれて感覚のない指先で、絡んだ糸を少しずつほぐすのだが、最後の最後で解けなくなってしまった。しかたなくラインを切る。そして再度リーダーを結びなおそうとして、はたと困った。

 どうやってリーダー結んだのか、思い出せないのだ。

 こんなところばかり、よくもまあ見事に不惑のオヤジである。リーダーと道糸を、それぞれ手に摘んだまま、あれ?あれ?と悩みに悩む。これまでフロロやナイロンの直結で釣りをしてきたものだから、ノットが体に染みついていないのだ。結局、元々の結び方を思い出せず、最近スカパーの釣りビジョンで見たFGノットとやらを試してみた。すると、これが意外ときっちり結束できる。その後、ラインがパーマしたりガイドに絡んだりするたびに、切っては結んでを繰り返し、すっかりノットを覚え込んだ。まあ家に帰ってから調べなおしたら、どうも結び方を間違えていたことが判明したのだが、釣っている間は知らぬが仏だったのだ。

 とりあえずライントラブルは乗り切ったが、作戦に従ってビッグミノーを投げ続けるものの魚信がない。となれば、作戦変更である。クランクベイトに切り替えてみる。しかし、こちらも反応がよろしくない。どうやら、作戦失敗である。しかも日陰は、相変わらず寒い。すっかり心も折れて、日当たり良く暖かそうな河口角に移動した。

 それにしても、PEラインは細いだけあって、ルアーの飛距離が出る。河口角から少し重めのジグスプーンをブン投げると、面白いほどよく飛んでいく。だんだん釣りから違う方向に楽しさが移り変わっていったときだった。コンコンと魚信が!だが、合わせようと竿をあおった途端に軽くなってしまった。11時10分のことである。ちょっと残念。

 河口角ではその後何事もなく、気温も上がってきたので、もう一度橋の下へ出戻ってみた。ここではジグスピナーを投げる。これがまた橋脚際まで届くので、それが楽しくてびゅんびゅん投げ続けるが、魚は食わない。最後は根掛りでロストしてしまったところで、お仕舞いとしたのだった。

 これからもっと寒くなるし、今年のあと1尾は厳しいかなあ。

result

No-Fish

photo
なし

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