【白いてぬぐい、マフラーにして】
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2007/10/21(sun) 若潮 | ||
point | 葛西(荒川河口) | ||
report |
先日のヤマメげっとに気をよくして、今度は本命シーバスを狙いに行ってみた。よせばいいのに... まだ夜も明けきらぬ午前4時、寝ている妻を起こさないように、散歩をせがむ愛犬をなだめすかして家を出た。目指すは荒川河口である。最近すっかりごぶさたなのでどうなるか全く不明だが、どうせせっせと通っていても状況が読めないのは同じことなので、なんのハンデもない。暗闇の中、土手の街灯を頼りにタックルを準備して、北風吹き抜ける河原に立った。 勘が鈍っているのか元からだったか、盛んに根掛りするのを何度も外しながら、キャストを繰り返す。と、ククンと明らかな生体反応が竿先に届いた。ちょうど5時になった時のことである。 となれば、これまでだったらネチネチと粘るところなのだが、ここに思わぬ伏兵が潜んでいた。寒いのである。10月も半ばを過ぎて「思わぬ伏兵」もないものだが、家の中では脂肪による耐寒性能をフルに活かして、いまだに半袖短パンなのである。何とかなるさと、たかをくくっていたのだ。さすがに半袖では出かけなかったが、薄手の長袖Tシャツ1枚だったので、たいして事態に変わりはない。実は、出発寸前までポロシャツを着てこうと思っていたことには、決して触れてはいけない。 とにかく冷気が身にしみる。魚を釣ったら手をぬぐうようにと、いつもバッグに忍ばせて空しく出番なく終わるタオルがあることを思い出す。このときとばかりに取り出して、首に巻いてみたりした。しかし、薄い布地を通して逃げ去る体温はいかんともしがたい。結局、ルアーのロストを自分への言い訳にして、朝マヅメのゴールデンタイムを前にすごすごと退却したのだった。 | ||
result |
No-Fish | ||
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